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Introduction代表取締役 堤野 展州

玄人同士の以心伝心、そして、物作りへのひたむきさ。職人の良心が我が社の誇りです

POINT1 事業内容と製品「線材を曲げる・巻く機械」と
「巻いたばねの端面を削る機械」を設計・製造・販売しています。

当社は1959年創業の機械メーカーです。日本の高度経済成長が顕著となる中、金属部品加工や工作機械の治具製作からスタートした当社もまた順調に業績を伸ばしていきました。1975年には初の自社ブランド製品「芯金(しんがね)式コイリングマシン」の開発に成功。金属の線材をコイル状に巻き成形し、ばねを製造する機械のメーカーへと昇格します。次いで1987年にはCNC制御による「ワイヤーフォーミングマシン」の製造も開始するに至ります。さらに1993年には、ばねの両端面を削って自立できるように加工する「ばね研削盤」をリリース、「巻く」「曲げる」線材加工機に、「削る」研削盤が加わり、産業機械メーカーとしての立ち位置を確かなものとしました。他にも、精緻な加工・組立技術を有することが評価され、長年にわたって半導体製造装置のOEM製造業務も受託しています。

POINT2 製品の納品先と活躍のフィールド当社の製品によって、
自動車の重要部品をはじめ生活関連製品が数多く作られています。

当社の機械は最終消費材メーカー等にもお納めしていますが、そこで生産された製品は、私たちの生活の身近なところにもたくさん存在しています。たとえば、ショッピングカートや食器カゴ、ファンガード等がそれに当たります。規模の大きいものとしては、車のシートの骨格部品、アクセルペダル、サンバイザー、ボンネットを支えるステーなどが挙げられます。ばねにおいては、エンジンの弁ばね、サスペンションばね等、車の重要な構成部品に使用されています。

POINT3 当社の強み人が最大の財産。
無形の知恵と技術を人から人へと受け継いでいきます。

当社は線材の加工機械とばねの研削盤等の生産設備を製造していますが、高精度の生産設備を作り上げるには、熟練工の技を再現するという側面と、生産設備を構成するパーツ自体を高精度に仕上げる必要があります。実際、加工された部品をそのまま機械として組み立てていくのが通常ですが、機械のスライド部や、特に高い組付精度を要求される部位については、切削、研削、研磨加工を経てミクロン台の精度で加工されたものを、更に仕上・組立士が手作業でキサゲ加工を施こし、部品と部品の摺り合せを行ないながら完成させることもあります。一方でこうした無形の知恵や技術は、単純に標準化、マニュアル化できるものではなく、いわゆるマンツーマンによる伝承が必然となります。また、組上げた製品が意図通りのスペックを発揮するには、開発設計から加工、仕上・組立工程間の緻密な連携が必要になります。熟練工から中堅、更に若手へ、そして川上から川下へ、まさに呼吸を合わせていくような一体感が私ども大平製作所の強みであると自負しています。

POINT4 経営理念試練を乗り越え、
より強靭でしなやかな企業へと変貌しています。

時代の波は常に順風満帆とは言えません。2008年9月のリーマンショックは当社にも大きな打撃と試練をもたらしました。できうる限りの対応策を講じたものの力及ばす、2012年12月に民事再生の申し立てに至りました。幸い2016年11月には大阪地方裁判所から再生手続を終結するとの決定を頂き、その後は市場の回復とともに堅調な実績を上げるに至っています。(詳細はこちら

経営理念に掲げました「『和』をもって『物作り』に励む。そして強い『礎』を築く。」は、私自身が思うところを記したものです。変化に柔軟に対応しつつも強靭な企業体になること、そしてまたそれを担う社員が充実し、豊かに、笑顔で、幸せに生活し、働ける場にしたいということを願った言葉です。共感していただける方に是非私どもの会社にお越しいただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。