ホーム コーポレートサイトへ

To the next generation 04仕上・組立チームの主張

歴代のマイスターの技を受け継ぎ「その人でないとできない」職人になります。

神業を手に入れるため、未だ修業中。

Manager

製造部
仕上組立
マネージャー

内山 大士

大平製作所には23歳で入社し、まもなく20年を経過します。当初は設計希望だったのですが、現場での研修、業務経験を続けていく中で、製造部の人になっていました。最初に手掛けたのは湿式の両頭研削盤のオーバーホールでした。機械の構造や痛む箇所を知る上で分解・清掃はとても意味のある作業です。その上で組立です。一概に組立といっても市販のプラモデルを作るのとはわけが違います。全部ができるようになるには10年程度を要すると思います。たとえば表面の平滑度や回転した際の振れは数ミクロン以内というレベルを求められますが、それだけの精度の調整は人間の手でしか行えません。残念ながら私もまだその域には達していません。当社の凄いところは、このような精緻な作業をできる熟練技術者が複数いるという点です。私の師匠、若松さんはその筆頭で、その技はほとんど神業です。彼は寡黙であまり説明をしません。説明したところでできることではないのです。「見て」、「真似る」、「見て」、「真似る」をひたすら、ひたむきに続ける、これしかありません。彼の芸域に達するまでにあと何年かかるかわかりません。しかしそれが中堅どころの役目だと思っています。若松さんから私、そしていつかは私から横溝君へ、そうして技術を伝承すること、それは自分にとっても世の中にとっても、重要な意味があることです。この先20年、まだまだ修行の道が続きます。

レジェンドたち

設計の浦林さん、佐藤さん、製造部ではその弟の佐藤さん、そして若松さん。彼らが凄いところは、対応力ですね。組立工程で稀にどうしようもないことが生じるのですが、そういう時に解決の道筋を立てて、実際手を動かしてなんとかしてくれる。引き出しをたくさん持っているし、技もある。難しい局面ほど彼らの真価が発揮される感じです。

大平製作所はどういう存在?

最近は、家みたいです。

横溝君へ

一言、職人になれ!

技術者はかっこいいです。

Hope

製造部
仕上組立

横溝 海

新人の私は、現在、半導体装置内の配管を担当しています。配管は、その全てが図面に描かれているわけではなくて、作業者側が工夫して取回しをすることになっています。というのも機械の中には複数のユニットが装着されますので、それをかわしながら一番良い経路を考えて配管する必要があるからです。とはいえ、まだ自分では判断ができないので、先輩の指示を受けて作業しています。ちなみに私は樋上さんに就いて一から指導を受けています。樋上さんは一度定年退職された方なのですが、彼にしかできない仕事が山ほどあるということらしく、技術者兼指導者として現役復帰されています。歳の差があるせいか、私には特別、温厚です。先輩方は、自分専用の工具を持っていて、特に内山さんは自分のスクレイパーをカスタマイズしてそれを「名刀」と呼んでいます。工具を持って仕事に取り組む姿は、年齢に関係なくみんなかっこいいと思います。自分は何もできないのでまだ友達に自慢できないのですが、いつか自分も凛々しい姿をみんなに自慢したいと思います。

18年間を振り返って

私は学生時代、今のような仕事があることをほとんど知りませんでした。ひょんなことから、ワイヤーフォーミングマシンの実演を見て感動して入社したのですが、実際自分の目の前で物ができ上がっていく工程を見ると、入社して良かったと思います。社会人としては小学一年生の前半です。右も左もわからず先輩におんぶに抱っこ状態ですが、いろんな世代の先輩に可愛がっていただき、高校時代とは比べものにならないくらい充実しています。早く二年生になれるよう頑張ります。